このページで扱っている『シンデレラ物語』とは、BS2で放映されていたアニメ作品を指します。 |
題 名 | シンデレラ物語 |
放送期間 | 1996/4/4〜10/3(全26回) ※9/19はスポーツ中継等で放送中止 |
放送局 | NHK衛星第2放送 |
放送枠 | 毎週木曜日。午後6時〜6時30分 「衛星アニメ劇場」枠内の1作品として。 |
‥と、このような状況であまり知られていない作品ですが、とてもいいアニメです。 まず主題歌からして、新人アーティストの売り込みを狙っていません。歌手はジュディ・オング、「♪女は海〜(※1)」の人です。 また、各話の出来ばえも安定しており、丁寧に作られています。演じる声優も、キャラクターをより魅力的にしています。 制作は『タイムボカンシリーズ』やら『新造人間キャシャーン(※2)』、『ガッチャマン』、個人的には『未来警察ウラシマン』のタツノコプロ。勧善懲悪をまっすぐに、恋や愛を嫌味なく描いています。 王子様がシンデレラのガラスの靴を拾うまでの間には、本当にいろいろ起こりまくっていて、原作の枠を超えているのもこの作品のすごいところです。 |
※1: | 出典が分からない人、あなたが20代ならお父さんお母さん、10代以下ならおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてください。十中八九、フリ付きで歌ってくれます。 |
※2: | 実写版のほうではありません。 |
褒めてばかりみたいなので、最後にコソッと批評めいたことを書かせていただきますと、この物語、第24話〜最終話にかけて、王子側の心理描写が不足しており、そのため半年かけて盛り上げてきたものをズバッと切り捨てたような印象となっています。唯一そして最大の残念なところです。 |
このアニメ作品は、『原作:シャルル・ペロー』としながらも、かなり独特な解釈で描かれています。 まず、主人公のシンデレラの雰囲気が違います。 普通に絵本ですり込まれる「薄幸」イメージはあまりなく、笑顔で活発なお嬢さんという雰囲気です。 義母や義姉のいじめに孤独に耐える‥のではなく、お供の犬やネズミや鳥たちと、知恵を出し合って明るく解決します。 なお、魔法使いは、それらをそっと見守る人として物語にいます。シンデレラたちのほうから魔法の力に頼ることはありません。 また、シンデレラが不幸な身の上になる(第1話)〜王子様と舞踏会で踊る(第24話)の間は、完全なオリジナルストーリーです。 その物語の最初のほうで、シンデレラはいきなり王子様と知り合いになってしまいます。 そしてシンデレラは、家事のかたわら王子や友人たちとともに駆け落ちを助けたり(2回)、王子暗殺計画を阻止したり、森の妖精と対決したり、盗賊団と戦ったり、クーデター討伐に助力したり‥と、宇宙刑事も顔負けの活躍をみせます。 こんなお嬢さんだったら王室に嫁に行っても、そこからさらに幸せ掴みまくりそうだと思うような力強いシンデレラです。 |
それにしても、BS2で毎週木曜日の午後6時からなんて、見ていた人少なかったでしょうね。いい作品なのに‥。 私が知ったのも、本放映から9年後。平日の朝っぱらからアニメの再放送を流している地方局に、ある日たまたまチャンネルを合わせたという偶然からでした。 すぐさま興味を持ち、ストーリーなどをまとめられているページはないものかと探しましたが‥。見つけられなかったので、いっそ自分で作ってしまおうと思い、このページを開きました。 こちらは非公式サイトです。ここにある内容は個人的なものですので、引用・転載はご遠慮ください。 また、記載内容の誤りなど、指摘していただければ助かります。 |