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ザラール侯爵のなぞ

ザラール編
侯爵が知りたがったシャルルの秘密とは?
なぜシャルルからアレックスを遠ざけなかったのか。


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〜ザラール編〜


アイコン 侯爵が知りたがったシャルルの秘密とは?(第14話について)
 すでに第12話で語られていた。

※注意:最終話に関する記述が含まれています。

 最終話までご覧になっていない場合、ここは読まないでください。
 また、最終話まで鑑賞済みでも、第12話「王子様はじめまして!」と、第14話「シャルル王子の秘密」どちらか一方でも見逃している場合も同様です。

 第14話「シャルル王子の秘密」の冒頭、ザラール侯爵は、シャルル王子の身辺に配置した自分の配下が、一向に有用な情報をもたらさないことに腹を立てています。
 配下たちが「私共が知る限りではシャルル王子に秘密はない」と言うのに対して「お前たちには、そう易々と正体を見せないだけ」「だが必ず何かある‥絶対に尻尾を掴んでやるぞ」と言っています。

 果たしてザラール侯爵は、シャルルにどんな秘密があるものと想定しているのでしょう。シャルルの秘密なんて、ザラールでなくても知りたいものです。
 けっきょく話中では語られなかったので、ここで勝手に検証してみたいと思います。

 最初に、シャルルにとって最も知られてはまずい事柄“お忍び”を、秘密の候補から外します。

 なぜなら、ザラールはすでに「王子、城下でのお忍びのお遊び、さぞやお楽しみのことでしょうなあ」と言って、シャルルを脅迫しています(第12話)。
 どういう経緯で知り得たか不明ですが(そういう描写が話中になく、唐突で驚きました)、この情報はすでにザラールの耳に入っているのです。 

 城下町をブラついているところを、ザラールの配下の一人に見られたのでしょうか。それにしても、お忍び中のシャルルは「きたならしい男の子」(ジャンヌ談(第3話))にしか見えないはずなのに‥。ザラールの放ったスパイの中には、有能なのがいるようです。

 他に思い当たるのは2件の窃盗ですが、一方(ぶどう園)とは示談が成立しており、もう一方(農家。洗濯物と農馬を拝借された(第13話))は、こっそり返していそうなので、被害者にバレてなさそうです。

 あと考えられそうなのは、女性問題でしょうか‥。
 そういえば、ザラールには“お忍び”がバレています。
 これを、市中に放っている配下が知らせた、と仮定します。すると、その配下が王子の尾行に成功したとき、ザラールが漠然と感じ取っていた王子の秘密とは、シンデレラという友人がいること、となります。

 そうか、シンデレラだったのか、と思いました。が、どうも違う気がします。

 ザラールは、シンデレラを最終話になるまで利用することはありませんでした。
 先に述べた第12話でも「なにをなさっているかは存じませんが、国王や王妃がお知りになったらお嘆きになられますぞ」と言っており、どうもその後も、城を抜け出す行為の理由を突き止めることはできなかったようです。

 それにしても、王子と見分けた段階で、そのまま尾行すれば分かりそうなものなのに(城下町での王子はとても無防備です)、有能なはずのその配下は、どうしてそうしなかったのでしょう。不思議です。
 そっと城を抜け出して町へ向かっていく王子を、シンデレラでさえ簡単に尾行できている(第14話)というのに、どうしてなのでしょう。まあ、そのシンデレラも、町の手前で王子を見失ってしまうのですが‥。

 ここで、ふと気づきました。これまではアレックス以外には知られていないと思っていたシャルルの城脱出、シンデレラにだけはバレています。

 するとひょっとして‥。王子がお城を抜け出して「お忍びでのお遊び」にいたっていることを、ザラールに知らせたのは、シンデレラではないでしょうか。

 お城に奉公に上がったものの、シンデレラたちは(表向きは)義姉たちの不始末によって、家に戻されます。
 しかし、ひょっとするとその短い間になにか目にしているかもしれない、と思った侯爵は、後日ホワイエ邸に訪ねていったのです。そこでシンデレラから王子の不審な行動を聞いたとしたら−−。

 え? それじゃあ話が前後するのでは‥と思われるかもしれません。それでは、第14話のお話が、冒頭のイザベルとのやりとりの後、配下を叱りつけるシーン以降がザラールの回想であったとしたらどうでしょう。

 つまり、正しい時系列は、第14話(回想部分)→第12話→第13話→第14話の冒頭、だったのです。
 シャルルの尾行に成功したのはシンデレラだけ。しかし目的地までは突き止められませんでした(と、シンデレラは思っている)ので、侯爵は「なにをなさっているかは存じない」ままだったのです。

 ザラールのつかんだシャルル王子の秘密とは「城下へのお忍び」、それをザラールに知らせたスパイとは、なんとシンデレラだったのです。

 以後、侯爵は配下につきとめさせようとしたかもしれません。しかしシンデレラに尾行されてしまったことを知った王子のガードは固くなり、もう容易に尾行することができなかったものと思われます。

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アイコン なぜシャルルからアレックスを遠ざけなかったのか。
  ※考察中


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アイコン なぜエメラルド国の国王の座に就こうと思い立ったのか。
  ※考察中


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